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審神者の子どもは愛されない。【刀剣乱舞】

第1章 はじまり


物心ついたときから、

1週間に1回だけ

私は「本丸」というところに連れて行かれた。

歳を重ねるにつれて、

「本丸」に来る頻度は多くなった。

私は「本丸」が大嫌い。

だって「本丸」にいる刀剣男士は、

皆が私につめたいから。

優しくしてもらった記憶なんかあまりない。

刀剣男士からの視線は、

いつも痛くて

刀剣男士が私にくれる言葉といえば、

「なぜまた来たんだ」

「母親を殺した娘」

「主様を返してください」

などなど、

歓迎の言葉をもらったためしがない。

私だって、

好きでこんなところに来ているわけではない。


もともとは、

私の母がここの本丸の審神者だった。

しかし私を産んですぐに、

亡くなってしまった。



父と母の結婚は政略結婚みたいなもので、

刀剣男士達は猛反発していた。

父は、時の政府でも上の人間。

権力をふりかざし、

母を我が物にしてしまったのだ。

その上、

そんな父の子を産んで死んでしまいました

なんて…

刀剣男士達が怒りに狂うのも無理はない。





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