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紅く染まるまで、待って【気象系BL】

第2章 二人の関係











空を漂う雲になったみたいに



ふわり、ふわり……










パチッと目が開いた時にはサイドチェストの目覚まし時計のデジタルは夜中の12:24を示していて


二時間しか経ってないなんて、夢も見ないで爆睡してたのか
それは恐ろしくフカフカなこのベットのせいなのか
借金と生活苦の呪縛から解放された安堵感からなのか



「喉、渇いたな」



水道水でいい、水を一杯貰って来よう
そう思ってベッドから降りた時








『………んっ……ぁ…』





智さんのヤケに艶っぽい声が聞こえてピタリと動きを止めた


寝言…?





『ぁ……あぁっ…嫌っ……』





魘されてるのか…?
様子を見に行った方がいいんだろうか



部屋を出て智さんの部屋のドアの前に立ち、ノックをしようとしたその時











『……翔…… もっと……!』










翔さんを求める智さんの声と










『…………智…』










翔さんの、それに応える声
何かがぶつかり合うような音も微かに聴こえてきて

ドアの向こうで何が行われているかなんて安易に想像がつく

やっぱり、二人は… 二人の関係は…



ノックしようとした左手を下ろし、ゆっくりと音を立てない様に部屋に戻ると
ベッドに転がり込み、丸まるようにして頭までスッポリと布団を被った






さっきの智さんの声…ヤバかった
心臓はバクバクしてるし
身体が熱い







「嘘だろ…」







何よりも俺自身がアノ声にしっかり反応していて
どうすんだよ、コレ…
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