第8章 兄として、物申す!
「…ねぇ、俺のお祝いって、何の?」
「やだなぁ、トボケちゃって!」
「赤飯とか…心当たりないんだけど、」
「またまたぁ!」
恥ずかしがっちゃってさ
可愛いんだから、もー♡
相葉ちゃんちの別荘から帰ってきたカズくんはちょっとグッタリしていて
うちのカズくんが可愛すぎるのはわかるけど、ソコまで抱き潰さなくったっていいのに!
相葉ちゃん酷いっ!
まぁ、こんなに可愛いカズくんだから、歯止めが効かなくなっちゃった相葉ちゃんの気持ちもわからなくないけど…
ここは兄として。ね?
厳重注意はしておかなきゃ。ほどほどにしてあげてね、って。
「身体は大丈夫?
あ、円座クッション要る?」
「や、別に要らないけど…」
「そう?遠慮しなくていいんだよ!」
いつもの夕飯の時間より少し遅目に起きてきたカズくんは、なんだかお肌がツヤツヤしてて一段と色っぽくなったような♡
「翔くんももうすぐ帰ってくるからね!
そしたら三人でお祝いしようねぇ」
「だから、何の?」
あくまでもシラを切り通そうとするカズくんがいじらしい♡
全然恥ずかしい事なんかじゃないのになぁ。
でも、ホント良かった。カズくんと相葉ちゃんが上手く行って。
大切な親友と、可愛い弟だもん
二人には幸せになってもらいたい。