第11章 暗い路地裏にはご注意下さい!
『…』
神威「猫族って夜兎族と親戚だからどんなのかと思ったら
無口なんだネ」
ルナを興味津々で眺める神威
すると
『無口なんじゃない
相手への警戒が強いんだよ』
サラッと喋ったルナに驚く神威
神威「…猫だから警戒心が強いのかナ?」
『さぁな』
神威「…ねぇ、君はどうしてこの船にいるノ?」
『…船?』
神威「うん」
『…ここ、船だったのか?』
神威「…まさか、知らずに乗ってたノ?」
『知らんかった
…多分、間違えたかな…』
ポツリ呟くルナは少し寂しげだ
神威「それにしても、いつの間に乗ったノ?」
『…俺は星に一人でいた』
神威「星に一人?
…あっ、もしかして昨日の植物ばかりの星の事?」
ルナは頷いた
神威「あんな所に住んでたなんて凄いネ」
『そうか?』
神威「うん
食料は豊富だけど、……本当に"何もいない星"だったしネ?」
神威はにこっと笑った