第1章 EP.1
相澤は昨日の苗字とのやり取りを思い出しながら
プレゼント・マイクと実況していた。
(はーーー、走るの怠いわ....この学校に入ってからまともに個性も使ってないし運動もしてないから体力下がりまくりだわ)
そうブツブツと思いながらも目立たぬように先頭の方ではなく、半分より少し前くらいの順位をキープしながら走っている。
?「ふ~ん、使い慣れてるな...個性」
振り向くと3人で1人を背負い走っている人物が、先頭争いをしている轟と爆豪、そして追い越したという緑谷の事を実況している相澤たちの実況を聞いてボソっとつぶやくのが聞こえた。
(なんだ、あいつ.......王様気取りかよ!)
こっちは嫌々ながら走ってるんだと腹立ちながら、ある事に疑問を抱いた
(この学校に通っている奴らはこの体育祭でアピールしたがってる連中ばかりだと思ったけど、あの3人は何で背負って走ってるんだ?ヒーロー科以外はこの行事に興味ないのか?)
気になりもう一度振り返ると
?「おい、もう少しペースアップしろ」
「はい。」
(っ!.............................................なるほど)
言われた通りペースアップしだした4人組は苗字を抜き、次々と前にいた生徒たちを抜き始めていった。
(フフ...................................)