第2章 French ⚠
「本当だ…少しですけど……大丈夫みたいです。」
じっ…とフランスを見つめ、身体に多少震えがないことを確認する。それを見て嬉しくなり、調子に乗りだすフランス。
「これもぜぇ〜んぶ、お兄さんのおかげだね♪」
「紅茶とライラックのおかげです。」
「えぇ〜!!」
「…ですが、ここに連れてきてくださったのはフランスさんです。…ありがとうございます♪」
今までの乏しい表情からは想像できない程の満面の笑みをフランスに向ける。
「えっ…(ボッ////)」
ちょ、ちょっと待って。え?何、そんな顔できるの?聞いてないんだけど////ムリ、可愛すぎて、もうギャップがすんごい//////
「どうかしましたか…?」
背を向け、身を屈め悶えているフランスを心配し、リートは席を立って隣にしゃがむ。「大丈夫ですか?」と背中に手を置きゆっくりとさすっている。
「…もう駄目だ(ボソッ)」
「えっ?何て言っ…ん……っ……っぅ…んンッ」
フランスは突然、リートの両頬を包み込むように唇を奪った。口内に侵入してくるフランスの舌が絡みつき、角度を変えながら襲ってくる。唇が名残惜しそうに離れ、唾液が糸をひいていた。今まで感じたことのない刺激に抗えず、息があがり目がとろけていた。
「ハァ、ハァ…あんな可愛い顔されたら我慢できなくなるだろ?」
スッ…と頬を撫でられ我に帰ったリート。
バチィン!
「いったぁ!!どーしたの急に!?」
思い切り頬を叩かれ、困惑するフランス。
「それはこちらのセリフです!!いきなり何するんですか!!!!」
「だってキミが可愛すぎて、お兄さん我慢できなくなっちゃった♪」
「だからっていきなりっ…そのっ……キ………キスする…こ…と……」
地面に倒れようとするリートを受け止める。
「フゥ…やっと薬が効いたみたいだね…」
優しくお姫様抱っこをして、頬に軽く唇を落とした。