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黒子のバスケ*Short Stories3

第13章 スターライトパレード*赤司*


「は何かしたいことはないのかい?」

付き合い始めて1ヶ月程経った彼女に尋ねてみたのは、ようやく部活も大会を終えて落ち着き、休みが取れそうだったから。

部活ばかりの僕に文句一つ言わず、好きなことをさせてくれているの願いを叶えてやりたいと思った。

「え?征くんとお付き合いしてるのでもう十分なんだけど…。」

まだ付き合っていることに慣れてくれていないようで、随分と控えめな。

僕としてはもう少し自信を持ってもらいたいものだ。

「その気持ちは嬉しいけれど、答えになっていないよ?」

「う…じゃあ一つだけいいかな?私一つ彼氏が出来たらしたかったことがあるんだけど…。」

頬を染めて恥じらいながら僕の様子を窺っている。

「何だい?」

「あのね…」

ゆっくりと願いを言葉にすれば、それは思っていたよりもずっと簡単なことで。

思わずふっと笑い声を零せば、は「笑わないでよっ!」とそっぽを向いてしまった。

「すまないね。ただ、僕はそこに行くのは初めてだから、がエスコートしてくれないか?」

「えっ!そうなの?じゃあ私に任せて!」

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