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黒子のバスケ*Short Stories3

第12章 同じ目線で*黒子*


同じ部活に彼氏が出来ました。

空色の髪と瞳がきれいで、線が細くて淡雪みたいな男の子。

でも見た目によらず負けず嫌いな熱い心を持っていて、バスケが本当に大好きで。

とても優しくて、でも絶対に嘘はつかない誠実な人。

ただ、この恋に足枷になっているものがあります。

バスケをしている割には小柄な彼。

小柄な方が可愛い女子の割には大柄な私。

今日も休憩中隣に並んだら、火神くんが私たちを見て面白そうに言った。

「黒子とって身長変わんねぇんじゃないの?」

「そうですか?あまり意識したことありませんでしたけど…。」

話の流れに乗っかって、勇気を出して聞いてみた。

「テツくん、身長何cmなの?」

「168cmです。はいくつなんですか?」

その数字を聞いて、内心複雑な感情が渦巻いた。

「私も168…。」

だって、同じだったんだから。
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