• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories3

第6章 最初で最後の放課後*笠松*


高校生最後の席替えで隣同士になった私と彼。

最初で最後の日直に、ちょっとウキウキしてしまう。

「、お前日誌書いてくれ。俺黒板掃除しておくから。」

「え?いいよ。私もやる。」

「制服汚れるぞ。じゃ、頼むわ。」

「…ありがと。」

然り気無い気遣いが嬉しくてついついにやけてしまう。

二人きりの教室に流れる時間は、ただただ穏やかだ。

日誌を書く間に黒板を掃除してくれている彼の背中を覗き見る。

意外と背中は広くて、細身だけどスポーツマンらしくがっしりしてる。

何だかんだ几帳面で、黒板の隅まできれいに掃除してる。

こんな風景も卒業したら見られなくなると思うと、ぎゅっと胸が締め付けられる。

…おっと。日誌書いておかないと、笠松に怒られちゃう。


/ 266ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp