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黒子のバスケ*Short Stories3

第49章 あなたが選んでくれたから*黄瀬*


普通の女子高生な私は絶賛夏休み中だけれど、バスケの大きな試合に挑んでいる彼に中々会うことは出来なかった。

夏の大きな試合が終わって、少しだけ彼との何気ないメッセージのやり取りが増えて、それがとても嬉しかった。

「今度友達とプール行くんだ!」

「うわー!いいっスね!…ただ、っちの水着姿を他の男が見るのは嫌っス…。」

「何それ。大袈裟だね、涼太は。」

「っちが無頓着すぎるっス!」

返信が早いところを見ると、もう練習が終わって家に帰ったのかな。

明日も練習だろうし、そろそろ切り上げた方がいいかもしれない。

「おやすみなさい」的な返信をしようとした時、また携帯が震えた。

「っち水着買いに行った?」

「まだだよー。時間あるからそのうち行くつもり。」

「じゃあ明日行かない?練習午前だけだから、その後!俺が選びたいっス!」

男の子があの女子向けな空間に行くのって結構キツイんじゃないのかな?

まぁ、涼太はモデルだし、そういうの慣れてそうだけど。

何より本人からのお誘いなら、久しぶりのデートの口実にもなる。

「涼太がいいなら、ぜひ!モデルさんのお見立て期待してます笑。」

「任せて!っちに一番似合う水着選ぶっス!」

涼太に会うのどれくらいぶりかな?

退屈な夏休みに一筋の光が射したように感じた。



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