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黒子のバスケ*Short Stories3

第41章 5月16日*日向*


5月16日、午前0時。

「もしもし順平?お誕生日おめでとう!」

「おう、サンキュ。もう1年経ったのかよ…。早いな。」

こんなやり取りをするのは3回目。

元々仲が良い友達同士から始まった恋だったから、甘いやり取りなんてやり方がわからない。

しかも順平の誕生日がずっと平日だったから、夜に電話かメールをして、次の日学校で直接伝えるというのがお決まりだった。

「明日も朝練だよね?頑張ってね。」

「ん。ありがとな。じゃあおやすみ。」

「おやすみなさーい。」

電話を切って、ちらりと机の上に明日忘れないようにと用意したプレゼントの包みに視線を移した。

きっと口に出さなくても伝わっていると思うけど。

0時ちょうどに電話するのは、私が一番に「おめでとう」って言いたいから。

最高の一日にするためにも明日のサプライズ頑張らないと。

何年経ってもこの気持ちは変わらない。
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