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黒子のバスケ*Short Stories3

第1章 Happy New Year! 2014*日向*


1月1日元旦、早朝5時。

眠い目を擦って身支度を整え、彼の迎えを待っていた。

彼からもうすぐ着くと連絡が来たので、寝静まった家の中をそろりそろりと抜け出して、玄関の扉を開いた。

いつもよりも厚着をしてきたのに、早朝の空気は肌寒くて少し身体を震わせた。

すると、すぐに歩いてくる彼の姿が見えた。

小さく手を振ると、照れくさそうに笑ってスピードを速めて私のところに来てくれた。

「…おはよ、順平。明けましておめでとう。」

「おめでとう…てか、お前いつからいたんだ?」

「え?さっきだけど。どうして?」

「寒いんだから家で待ってろ、ダアホ。風邪引くだろ。」

「ごめんね。ちょっと待ちきれなくて。」

少し呆れたように、でも何だか嬉しそうに見える順平の横顔。

手袋をする手と手を繋いで、目的地へ向かう電車が出る駅へと歩いた。

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