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黒子のバスケ*Short Stories3

第4章 真っ白な世界だからこそ*赤司*


眠い目を擦って、部屋のカーテンを開けるといつもと違う風景だった。

目に飛び込んだのは、ずっと遠くまで広がる白。

昨日は今年一番の寒さで、夜には雪が降るかもしれないってニュースで言っていたけれど、まさか積もるなんて!

いくつになっても、一面の銀世界には心がわくわくする。

彼との待ち合わせまで、まだ時間はあるけれど。

いつもなら寒くて寒くて布団の中に閉じ籠るのに。

部屋を飛び出し、朝の支度を手際よく済ませ、いつもより30分も早く玄関の扉を開けた。

ようやく陽が上り始めた朝7時。

まだ誰も汚していない白い地面を踏み締める快感ったらない。

雪が積もっているだけで、見慣れた風景がきらきら輝いて見えるのはどうしてなんだろう。

ちょっと雪に触ってみたり、写真を撮ったりしていたら、待ち合わせ場所に着いた頃には待ち合わせ20分前。

まだ時間あるなぁ…。

「そうだ!」
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