第7章 ★私を縛るもの★
私は赤井の家を出た後、赤井に言われたことを思い出していた
「そんなに嫌なら言えばいいだろ」
(簡単に言ってくれるじゃない)
私はスコッチが死んだ理由を知っている
赤井秀一から全部聞いたから
スコッチも零くんと同じで公安からスパイとして組織に入っていた
しかし、赤井秀一にスパイだとバレて自害しようとしていた所を赤井が匿おうとしていたらしい
その話で落ち着こうとした時に、その場に駆けつけた零くんの足音を組織のメンバーと勘違いして
結局、自害してしまった
零くんが大切にしていた友達の一人
だから、出来れば私が助けたかった
でも、その時私は別の仕事についていて助けることが出来なかった
その事を零くんに言わないでくれと頼んだら、条件を出された
それが今回のこと
赤井から連絡が来たら行為をする
(こんな穢れてしまった女は嫌かな…)
零くんに嫌われようが、私はこの条件を飲む
彼がスコッチのことを知ったら
自分のせいだと一生、自分を責め続ける
(自分勝手だけど、零くんには笑顔でいてほしいの
ごめんね…)
私は自宅へと急いだ