第2章 興味から知る正体
後をつけると二人の姿を見つける
私は隠れ存在を消し耳を傾けた
灰原「工藤くん、まずいわ
あの人、組織の匂いがする
それに…」
(………)
コナン「あぁ、新一が死んでるなんて組織の人間以外、知り得ない情報だからな
一つ疑問なのは、組織の人間ならお前の顔みたら分かるはずだろ
でも、あの女は気づいていないみたいだった」
灰原「そうね、私が組織にいる時あんな人見たことないもの
新しく入った人じゃないかしら」
(……なるほど
通りでどこかで見た顔だと思ったわけか
彼女はジンのお気に入りのシェリーね)
コナン「それに、あいつらが言ってたんだ
落し物を拾った日、また会う時は友達も連れておいでって言われたって」
灰原「明らかにあたし達の事を探ってるわ
早く離れるべきよ!」
(…これは…)
笑いがもれそうになって、口に手を当てる
『いいものみーつけた♡』
二人には聞こえない程度の声で呟き
私は静かに席に戻った
元太「はぁー、美味かった!
姉ちゃんありがとな!!」
その後、私達は店から出ていた
『いいえ、大切ものを拾ってもらったんだもの
喜んでもらえてよかったわ』
(貴重な情報も知れたし)
コナン「じゃあ、僕達かえるね
お姉さんばいばい!」
この場を切り上げて、早く帰ろうとするコナン君
(そんな簡単に逃がしてあげるわけないでしょ)
『あら、お礼はおうちに送ってまでがお礼よ
皆、乗りなさい』
コナン「いや、僕達は歩いて…」
そこでコナン君の言葉は切られた
あゆみ「わぁーい!お腹いっぱいで歩るいて帰るの嫌だったんだ!お願いします!!」
コナン「おい!お前ら…!」
『いいえー!素直でよろしい!』
三人が車に乗り込む
しかし、二人は乗ろうとしない
そんな二人に子供たちが声をかける
あゆみ「コナン君、哀ちゃん早く!
すっごい座り心地いいよ!」
そう言われ二人は渋々、車に乗り込んだ