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【名探偵コナン】求めた先に。【完結】

第6章 一転



「でも、雪花さんの過去の彼氏話は聞きたいです。男というものは、初めや最初になりたがる者です。まさかここで出るとは僕も重いですよね。」
「安室さんが良ければ、私は話しますよ。」


 過去の事も共有しあいたいな。それを言ったら私もまた求めてしまう。頭を振り、追い払うかのようにその思考をやめた。
ぎゅっと抱きしめられて「もしも、話すのが辛かったら話さなくて良いですからね。」と言われてすごく嬉しくなる。


「安室さん……、私は居候の身ですので、敬語は外していいですよ。」
「……ごめんなさい、敬語が癖になっていて外すことはあまりないですね。」


 何か考えた?そう思ったけれど、疑問をぶつけずに「分かりました。」と言っておいた。
私は欲が出てしまうらしい、安室さんの過去も知りたくなってきた。意外と謎の多い安室さん。知らないことが沢山ある。好きな食べ物だって趣味だって、きっと安室さんが忙しすぎるのはあるけれどね。



「じゃあ、おやすみなさい。」
「ゆっくりと休んでください、おやすみなさい。」


 それはもっとゆっくりと築いていけばいいや。
目を瞑り、安室さんに体を預けてリラックス体勢に入った。この方はすごい、いつも緊張しながら寝ていたのに今はすごく静かに眠れる。きっと優しさが良いのだろう。


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