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【名探偵コナン】求めた先に。【完結】

第4章 なぐさめから




「や、夜景!?久しぶりに見ました。」


 大興奮で近くに近づいては、仕切りのところまで行き手すりを掴む。やっぱりロマンチックだから周りにはちょこちょこと恋人が見えた。し、幸せそうだな……。
醜い妬みがきたので首を振り、追い払う。だめだ、だめ!
また前を向けるようになったら、恋人も出来るようになるだろう。その時に連れてもらう!だから今はこれからどうするのかを考えなければ。



「ねぇ、檜原さん。」
「わ、ごめんなさい安室さん!」


 すっかり忘れていた安室さんに謝る。ここに連れ行ってくれたのは安室さんなのに自分のことしか考えてなかった。何だか、罪悪感を感じる。
そんな私を見ては、何故か微笑まれた。そうして私の隣にきては、顔が近づいてきた。



「ここでは、僕達は恋人に見えているんでしょうかね。」



 耳元で呟かれては、頭の中にダイレクトに響く。
恋人…?え、恋人??思考回路がゆっくりと回っていく、そのスピードは本当に遅くて何だか安室さんの仕草もゆっくりに思えた。



「……檜原さん、僕と一緒に暮らしませんか?」
「え。」


 ハトが豆鉄砲を食らった。とはその事だ。
ぎゅっと優しく握られた手に驚きが収まらない。安室さんは一体、何を言っているのだろうか。
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