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【名探偵コナン】求めた先に。【完結】

第3章 早い仕事に、バカな男




「あなたの浮気現場、全部写真に収めてもらいました……。」
「は?」


 玄関に入ってもなお、髪の毛は掴まれたままなので恐る恐ると写真を出した。そこには、私のお友達と鼻の下を伸ばした彼が写っている。
髪の毛から手を離してもらい、写真を渡した。



「もしかして、あの男は探偵かなんかか……?」
「探偵さん、です。でも、探偵さんも浮気だって……っ!」


「卑怯者がぁ!!」


 その後からと言うとお腹を蹴り飛ばされて、廊下に倒れ込む。その後から踏んだり、蹴ったりされてまるでボールの扱いをされた。
『いつでも頼ってくださいね。』安室さんの声が頭の中に響き渡る。



「ごめんなさい、ごめんなさい!お願いっ、私と別れて!!」
「あぁ!!別れてやるよ、こんな卑怯女と!だから、ダチも離れていくんだよ!てめぇには、何も残っちゃいねぇ!一生、俺の前に現れるな!」


 何十分経ったのだろう?スッキリしたのか、私の話を聞いてくれては最後に、私の顔を殴りそのまま部屋から出て行った。
痛い、痛い。なんでこんな思いをしなきゃいけないのだろう。
床に寝転び、痛めた体を休めた。その途端、涙が溢れてきてすぐに拭う。そして、疲れた体を休ませるように目をつぶる。



「安室さ、ん……。」


 『別れたら慰める。』と言ってくれた彼が遠く感じる。
がちゃと扉が開く音がして、そして聞こえたのは焦る声に私の体を支える暖かくも優しい感触。目をゆっくり開くとさっきまで一緒にいた探偵さんが目に写った。
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