第3章 給仕と料理人
イヴェレット
「熱いから気をつけて食べるんだよ」
皿とフォークをミードに渡してやる。
ミード
「いっただきまーす‼︎」
ミートボールを頬張って、ミードは「うまい!」と声をあげた。
子の笑顔は良いもんだねぇ。
ミード
「飲みもんもくれよ」
イヴェレット
「…物怖じしない子だね」
ペーネスサイダーを一本開け、グラスに注いでやった。
その後も、注文を受けた料理を次々に作っていく。
ミード
「ふぅ〜、うまかった!ごちそーさま」
ミードが料理を食べ終わった時には、客の注文も落ち着いていた。
イヴェレット
「さあ、もう満足したろう?今夜はもう帰りな」
ミード
「まだ良いだろ!今帰ったら、おばさんに叱られる…」
まだ居ると言い張るミードに、私は屈みこんで目線を合わせると、こう言ってやった。
イヴェレット
「いつまでも悪い子じゃあ…エルジェに食べられてしまうよ?」