第2章 聖騎士の剣
「クズ共が、よく聞け‼︎」
あれから少し経った後
「日没までに聖騎士様の剣を抜かねば──村に課す取り立てを、今までの10倍にする!!!」
村に残って居た二人の騎士が、村人達にそう宣告した。
「そ…そんな無茶苦茶だ!!!」
「水が涸れたままじゃ、10倍どころか一本分の酒も造れねえよ‼︎」
ただの騎士風情が勝手な事を……その聖騎士様とやらは、既にこの村など気にしてもいないだろうに。
「いいか!これは罰だ‼︎」
「聖騎士様を侮辱しただけに留まらず、大罪人〈七つの大罪〉を友などと宣ったからだ‼︎」
先程のミードの言葉が、この騎士達には気に食わなかったらしい。
「くそ〜〜〜‼︎ミードが馬鹿な事さえしなければ‼︎」
「あいつ…何でこんな事を……‼︎」
またも村人達は、子供を責める。
村長
「──いい加減にせい‼︎」
「!村長…」