第2章 聖騎士の剣
「次は俺にやらせろ‼︎」
何やら、屈強な男達が中心の何かに群がっている。
メリオダス
「暑苦しいオッサン達が、汗だくで群がる祭りだろ?」
イヴェレット
「どんな祭りだ」
「だから祭りじゃねえっつってんだろが!!!」
男達の中心にあるのは、
「聖騎士様の突き立てた剣を引き抜こうとしてんだよ!!!」
地に深く突き刺さった、一本の剣だった。
柄を握って、縄を括って、男達は剣を抜こうと力を振り絞っている。
メリオダス
「聖騎士が剣を…………?何でまたそんな」
「先日……聖騎士様の怒りを買ってしもうてな」
私達に説明してくれる御老人は、この村の村長らしい。
村長
「そのお方の魔力を帯びた剣が、村の地下水源全体を封じてしまったんじゃ…」
イヴェレット
「ほう…」
成る程、それで川の水が枯渇してしまった訳か……井戸も枯れては、グルートに水をやる事も出来ないな。