第2章 聖騎士の剣
〜イヴェレット side〜
翌日の朝───
イヴェレット
「うぅ…ん…」
窓から差す日光を眩しく思いながら、私は目を覚ました。
ベッドの方にエリザベス王女の姿は無い、既に起床して下に居るんだろう。
ドンドコ ドンドン
イヴェレット
「………」
気の所為かも知れないが…部屋、というか店自体が、一定のリズムで揺れているように感じる。
イヴェレット
「…まぁ、どうでも良い事だね。もう少し寝るか──」
バンッ
メリオダス
「いい加減起きろ!」
扉を勢い良く開いて、メリオダスが部屋に入って来た。
イヴェレット
「なんだい、不躾だねぇ……婦人(レディー)の部屋には、入る前にノックをするものだよ」
メリオダス
「んなダラけきったレディーが居るかよ」
喧しい。