第2章 思い
会いたいの。
リョーマに会いたいの。
私が一番欲しかったクリスマスプレゼントは
リョーマくん。
あなたが
一度でもあたしの傍にきてくれれば
もう何もいらない。
なんにも、いらないの。
奇跡は起こらないの?
ねえ
どうして会えないの?
ねえ
誰か、教えて。
こんなに毎日頑張ってるのに
どうして神様は
願いを叶えてくれないの?
あたしの頭の中と
心の中を
こんなに こんなに 支配する
リョーマのこと
もう忘れたい。
あたしも
あなたの隣を歩きたいの。
リョーマくんって呼んで
なに?って返事をしてほしいの。
あなたの存在を
信じさせてほしいの。
思いつづけることで
何かが変わってくれるなら
あなたの存在を、信じさせてくれるなら
あたし
何だってする。
全部する。
何でもする。
だから
叶えて。
一度でもいいから
リョーマと・・
リョーマくんと・・
お話させて
は体勢を戻してまたパソコンに、指を当てた。
動く指先はまるで
何かを語っているかのように。
キーボードの上で踊る指は
悲しげだった。
どうにもならない
この思い
どうにかしてほしい
この
思い