第1章 あなたはどこにいるの
リョーマくん・・
会いたいよ。
あなたに会いたい。
一体、どれだけ待てば
あなたに会うことができるの・・・?
LOVE MAGIC
今日も一人で考える。
仕事も、学校も終わって
たった一人で、考える。
あなたのこと。
リョーマのこと。
言葉を交わすことさえ、
私を知ってもらうことさえ、
できなくて。
って呼んでもらうことも、できなくて。
一体
あなたが何処にいるのか、わからなくなる。
「あ~あ・・なにやってんだろ、あたし」
はパソコンから手を離して、上を見た。
どうにもなんないのになあ・・こんなの。
あたし。
リョーマに出会って。
ごく普通に出会って。
普通じゃない?
でも出会って。
出会って、
いつの間にか いつも頭の中にいる存在になって。
気付けば、リョーマのこと考えてて
誰かに嫉妬して。
そんな生活もう疲れた。
魔法が使えればいいのに。
そしたら
リョーマをあたしだけのものにできるのに。
誰にも渡したくないの。
誰にもとられたくないの。
リョーマを好きな気持ち、
誰にも負けない。
負けたくない。
いつも上を見てて
いつもナマイキで
でも正義感があって
本当は
すごく、すごく
優しい人。