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【ヒロアカ】ヒーローなのに。【R18】

第2章 夢幻


「ああっ!」

爆心地の指がある一点を刺激した時、これまでとは違う種類の快楽に身体が震える。「ここか」と低く呟いた彼の言葉を皮切りに、二本の指が一気にそこを攻め立てる。

「あっ、やっ……だめっまっ……」

厭らしい水音が室内に反響し、音の根源は美味しそうに爆心地の指を銜えて涎を撒き散らしている。どうしようもない羞恥心と足掻きようもない快楽とに挟まれ、思考が上手く纏まらない。
また徐にせり上がってくる絶頂の兆しに目を瞑って備えたが、後少しの所で爆心地は指の動きを止めた。もどかしさを感じながら爆心地を見上げると、彼は差し込んだ指を引き抜いて、愛液でびしょびしょになったそれを舐めた。その色っぽさに当てられて惚けていると、嘲笑を浮かべながら私に視線を落とす。

「今、『イキたい』って思っただろ」

顔に熱が集中するのが分かった。口をパクパクして否定の言葉も紡げないでいると、爆心地は見透かしたように笑って「それが人間の本性だからな」と呟いた。
図星だった。与えられる快楽からいくら逃れる振りをしたって、結局は享受してしまうのが本能だ。まだ男性経験が少ない私にとって、その理性を崩される初めての相手が悪かった。

未だ爆心地の顔を直視出来ずに目を逸らしていると、カチャカチャと金具を外す音が聞こえてくる。まさかと思い急いで其方を向くと、上を向いて聳り立つ雄の象徴が目に入った。
弟のモノ意外に初めて見る男の人のソレは、私でも分かるくらい大きい。一瞬で血の気が引いた私には目もくれず、ベッドサイドから取り出したゴムを取り付けて私の花弁にそれを充てがう。

「いやっ……いやっ……!!」

「暴れんな」

じたばたして逃げようとするも、普段から鍛えている爆心地との筋力差は明白で、簡単に腰を掴まれる。世の中の爆心地ファンからしてみれば最高で名誉ある事なのだろうが、生憎私は彼のファンでも無ければ信者でもない為、初めての行為に対する不安しかない。それも無理矢理なんだ。間違いなくトラウマになるだろう。
何処か冷静に、それでいて焦燥を滲ませて回る思考を、裂けるような痛みが全て吹き飛ばした。

「〜〜っ!!」

「キツっ…処女かよっ……テメェもっと力抜けっ…」

言うや否や爆心地は再び唇を重ねてきた。ぬるりとした感触で舌が入ってきた事が分かる。キスに翻弄されていると、爆心地の肉棒が更に奥へと入ってきた。
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