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神殺し事件が起き日からーー

第3章 闇の世界


「殺ったぜ?それがどうした?」ボクはスレイブの横にある椅子に座った。
「いや~まさか、闇の住人の多くが欲しがっている《神の瞳》を難なく取りに行けるのはやっぱお前だけだな、アールさんよ~」瞳に傷がないか見ながらスレイブはボクにそう言った。
「それよか、喉乾いたから飲み物くれね?」ボクは足を組んでスレイブに言った。
「お前な~ここは居酒屋じゃねぇんだよwったくよ~いつものか?」ブツブツ少しの文句を言いながらもスレイブは瞳を布袋に戻すと立ち上がって店の更に奥へ歩き始めた。
…スレイブはあぁ言いながらも必ずボクが良く飲む『赤カクテル』を出してくれる…赤カクテルは闇の住人があまり飲もうとしない鉄の味がする、まぁ~中身はサラッと言えば闇の世界の蛇、『闇蛇』の血だ。
血だが、喉越しは最高だ臭みもないサラサラした感じの血だ。

「ほら、お待たせいつもの赤カクテル。」スレイブがカクテルをボクの前に出してきた。
「あ~ありがとう!」ボクはスレイブから貰うと自分の顔の高さに持ってきて少し飲んだ。
「アールさん本当それ好きよな~」再び自分が座っていた椅子に腰を下ろすスレイブ。
「…これ以外はボクの口に合わなくてな~」ボクは口元を拭きながらそう言った。
「吸血鬼かよw…あ!アールさんさ~この瞳持ってきたってことは…なんの要求だ?」歯を見せてニヤッと笑うスレイブ…フッ勘のいい奴だ…ボクはカクテルを飲み干すと影の中から《鎌》を取り出した。
「とりあえずだ~鎌を強化してくれないか?」スレイブに突き出す。
「やっぱそう来たか…完全にお前の鎌にしろってか?」スレイブは布袋から〈イーリスの瞳〉を取り出し口の中に放り込みながらそう言ってボクの鎌を見た。
「あぁ、そうだ…〈タナトス〉の紋章を消してボクの《神器》にしてもらいたい。」ボクはそう言ってスレイブに鎌を手渡した。
「ちょっと時間かかるが…いいか、アールさん?」スレイブはボクの顔を見ながら聞いてきた。
「構わん…紋章さえ消えてボクの《神器》になればそれで良い。ボクの旅はまだ先が長いから…な…」ボクは少し口の角を上げて笑った。

「な~スレイブ~ボクの武器倉庫見てきていいか?」ボクはスレイブの《闇武器屋》の中を少しうろつきながら聞いた。
「あ~別に構わないけどさ、アールさんの武器倉庫の部屋たまには綺麗にしてくれよ~」スレイブはボクの鎌を鍛えながら言った。
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