第1章 死神と会った日……
《今朝のニュースをお伝えします。昨日の夜十二時五十分頃。アルテミス、 狩猟、純潔の神が何者かに殺されると言う事件が起きましたー。》
また、この様なニュースが耳に入った…私はパンを食べながテレビを見ていた…これで、残った神は…ゼウスを含め、後…十人位だ…私が産まれる前から神殺しは起きていた…神をも恐れない人間が…この世に現れたというのか…私はそれを突き止めたい…そう決意した私は旅をすることにした!
「神殺しは確か…こっちで起きているって聞いたような…」私は地図を見ながらとある村に訪れた。
「ん?若いの旅人かい?」武器屋のおじいさんに声をかけられた「え、あ、はい!神殺し事件がここの近くで起きていると聞いたので…」そう言って旅の理由を話し出すー。
「なるほどね…神殺し事件か…次はこの海沿いの村シーサイドの〈オーケアノス、海の神〉が狙われてるって訳かい…?」そう言っておじさんは私の顔を見ながら質問してきた。「はい、〈オーケアノス〉が狙われているのではないかと私は思いその事件の犯人を探しに来たんです!」そう自信満々に私は答えた。
「〈オーケアノス〉はこのシーサイドの海に立てられた建造物に住んでいるよ会いに行くといい」おじいさんは私にそう伝え海の方を指さした。「ありがとう!武器屋のおじいさん!」そう言いながら私は手を振って港へ向かった。
「待てぇ!そいつを逃がすな!」
港へ向かう途中誰かを追いかけている声と足音がした。
「〈オーケアノス〉を殺そうとしている野郎だ!絶対に逃がすな!」それを聞いた途端私は足を止めた。
神殺しの犯人が…「そいつ」に近づく好機だ!そう思い私は港の方角とは真逆の方に駆け出した、「そいつ」に近づき、なぜ《神殺し》をしているのかを聞き出すために走った。
突然目の前に真っ黒いマントを羽織った人影が飛び込んできた、その時 バタッ その人影にぶつかって私は床に倒れ込む。「あいたたた…なんなんだ?」擦りむいた膝に手を当てながらぶつかった人影に目を流した。
その人影は…黒いフード付きのマント、黒いレザースーツの様な服を身にまとっていた。そして、顔には真っ黒な面を付けていた。
「どこ見て歩いてんだよ!」私はぶつかった奴に怒鳴った。「あ~ごめんね~ボク今追っかけられてるから、じゃ!」
追いかけられてる?私はハッとした。「ま、待って!」そう叫んで「そいつ」を追いかけた