第3章 黒の時代(本章)
織田作の病室を開けると
そこにはポートマフィアの首領、森鴎外がいた。
「…首領、どうして此処に」
治ちゃんは驚きながら尋ね。
「やぁ太宰君、葉琉ちゃん。
私は医者だよ?
医者が患者と一緒にいて
何か可笑しなことがあるかね?」
首領は不敵な笑みを浮かべていた。
「織田君は無事だよ。
どうやら麻痺性の毒のようだ」
その言葉に
治ちゃんと私は安堵した。
「有難うございます。首領」
「なぁに。彼にはまだ
やって貰わなくちゃいけないことが
あるからね」
そう言って病室を出て行った。
治ちゃんと私は
織田作がよく眠っているのを確認し
病室を後にした。
本部に戻り
今までの出来事を精査した。
この日は家には帰らず
其の儘本部の仮眠室で休むことにした。