第2章 ***
眉を下げて悲しそうに笑う蛍くん。
私は別に引いた訳じゃない……かなり驚きはしたけど。
「その…いいよ?蛍くんの好きなようにしても…」
「……、陽菜ちゃん…」
「今日は蛍くんのペースでって約束したから…」
正直焦らされて辛くはあるが、彼が望んでいるHにも興味がある。
彼がそれで満たされるなら…
蛍くんはホッとしたように息をつくと、「ありがとう…」と笑って愛撫を再開させた…
それから更に2時間程経った頃…
そろそろ日付も変わるという時刻に差し掛かっているが、今だに挿入はない。
胸とアソコを含め体中を愛撫され、その間私は1人で何度か達してしまった。
それでもアソコはやはり彼のモノを欲して、ずっと貪欲にひくついている。
そんな私の姿を見てか、彼がようやく穿いていたスウェットと下着を寛げた。
(…ようやくこの時が……)
体を横向きにされる。
私を背中から抱き締めた彼は太腿を軽く持ち上げ、いよいよ秘部に自分のモノを押し当ててきた。
「っ…、蛍くん待って…!ゴム…っ…」
「ああ、大丈夫だよ…まだ入れないから」
「……え?」
思わずそう聞き返してしまう。
今なんて…?
「ハァ…すごく気持ちイイ……陽菜ちゃんのココ、すっかりぬるぬるだね」
「ぁっ…」
腰を前後に動かし、私のアソコを熱く大きなモノで擦ってくる彼。
てっきりもう入れてくれると思ったのに、この上まだ焦らすつもりらしい。
擦られる度、下腹部がきゅんきゅんするのを止められない。
「んっ、ぁ…蛍くん…っ…」
「気持ち良過ぎてこのまま出しちゃうかも…」
「っ…、だめぇ…」
まだ入れてもないのにイっちゃうなんて…
はしたないと思いながらも、物欲しそうに彼の顔を見つめてしまう。
クスリと笑った彼は私に触れるだけのキスをしてきた。
「そろそろ俺も本当に我慢出来なくなってきたから…入れるね」
「……、」
一度体を起こした蛍くんは、ベッドサイドにあったキャビネットの引き出しから避妊具を出し自分のモノに着ける。
今度こそ入れてもらえる…そう思うと、アソコが期待にきゅうっと疼いた。
「ぁっ…」
ゆっくりと入ってくる彼のモノ。
半分程入れたところで、彼は一気に奥まで腰を進ませてきた。
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