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超大型な彼の元へ 【進撃の巨人】

第1章 序章






『っく───!!ベルトルトさん超かっこいい…!!』




春休み中の私は、大好きな漫画《進撃の巨人》のゲーム、進撃の巨人2をやり込み休みを満喫していた。


さっきから私はゲーム中に撮りまくったスクショ(主にベルトルトさん)を見つめてはニヤニヤして悶えているのである…い、いや、変態とかではないんだよ…っ別に!断じて!!
だってだってかっこいいじゃん、ベルトルトさん…!



『はぁー好き…この柔らかい笑顔…でもまさかライナーとアニも含め向こう側の人だったとは…』

そう、彼らは紛れもなく人類を滅亡に追い込もうとしている巨人であったのだ。


『うぅー思い出しちゃった…あの3人の辛そうな顔見てると私も辛くなるんだよぉー…なんとか平和的解決方法はないのかなぁ…まぁ何か報復でもしない限りエレンは気が済まないだろうけど。』

エレンに限ったことではないけれど、あの恨みのこもった目を思い出し苦笑いをする。仲間だった人間からあんな目を向けられたら、いくら覚悟していたとしても傷付かずには居られないと思う…



そんな事を思いながら寝転がり、ふとゲーム画面を見るとある事に気が付いた。


『…あれ!?ストーリーモードが2つある…何これ!?さっきはなかったよね?』

思わずガバッと起き上がり、冷や汗をかく。
そこには確かにストーリーモードの上に同じストーリーモードの文字が書かれていた。



『えー…まさかバグじゃないよね?…あ!もしかしてストーリーモードクリアしたから、その次の難易度が出てきたってやつかな!?説明も何も無しに…しかも同じストーリーモードじゃどっちやってたかわからないジャーン!!』

寒いギャグ(?)を言いながら1人ゲームにツッコミを入れる。…虚しい事この上ない。何してるんだ私は…落ち着け…




『と、とりあえずどっちか中身見てみればいいよね。画面見つめてたって何も変わらないし。こっちのストーリーモード見てみよーっと!』

ポチッ!



そうして私はある1つのストーリーモードを選び、決定ボタンを押したのだった。






この後あんな事になるなんて、いったい誰が想像出来ただろうか…




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