第5章 コルチカム
タッタッタッ。
ビルの非常階段を駆け上がる音が響く。
「待ちなさい!」
切羽詰まる状態で屋上に出、開けた視界に犯人を捕まえると共に銃を突きつけた。
「もう逃げ場所なんてありません。大人しく手をあげなさい」
風見の冷たい言葉が刺さるように響く。
怪しい笑みを浮かべ風見を見ながら少しづつフェンスの方にに下がっていく。
動じることのない相手に風見は焦りを感じた
下がり続けフェンスがトンっと背中越しに感じると勢いよく顔をあげにやりと口を歪めた。
「なっ!」
ハッと思い描いたことが頭を過ぎり犯人の方へ駆け出した
と同時に犯人はフェイスを乗り越えそのまま隣のビルに落ちていく
風見がフェンス下を見る頃には出入り口の方に駆けていく姿だった
「降谷さん。すみません取り逃しました…」
通信だけをし降谷がいる隣のビルに息を切らして向かった。