第17章 スパティフィラム
あまり近しい仲になっては行けないと思いながらも
心配していたキールの元に向かってくれたことに
感謝していたのは事実では薄く笑みを浮かべジェイムズと向かい合うようにソファに座った。
「貴女は…誰にでも関係なくほほ笑みかけるのね…」
ジェイムズの後ろになにも言わなかったジョディが
真っ直ぐを見つめて口をひらいた。
「本来なら手を取り合っては行けないのはわかってます。
私は…
私はただ降谷零を探すために入ったとはいえ人殺しさえもしたもの。
でも今哀ちゃんを…
私の目的のためになんでもする…ただそれだけです。」
ふっと悲しそうに微笑むにジョディ、キャメルは無意識に惹かれ口をつぐみ、
ジェイムズは目を瞑り珈琲を飲みながら静かにきいていて
赤井はのすぐ側の壁にもたれ掛かりふっと笑った。
「今笑ったよね。赤井さん」
「さあな。」と少しだけ口角があがったまま
つぶやいたのをみてははーっと息を吐いた
「でもね。降谷零と再会してシェリーを見つけて
私は…
ううん。なんでもない」
言葉にしてはいけない…そう思い黙り込むの真意を察してか赤井はなにも言わずに頭に手をのせた。
「ありがとう。赤井さん」
そっと目を閉じて再び開ける時には普通のに戻っていた
「あ、そうだ。
キールいた場所はどうなってました?」
「倉庫には誰もいなかったわ。
自力で逃げ出したみたい。手錠だけが残っていたもの」
「そう…。私もあの後は彼らがどうなったのかわからないし…」
情報を渡そうと思ったもののなにも知らずに語尾がどんどん小さくなる。
信頼出来る相手だといつの間にかそう確信していた
会話が進むにつれてジョディもも無意識のうちに笑みを浮かべ会話に夢中になっていく
FBIのこと
赤井秀一のこと。
コナンのこと
知らぬ事ばかりには笑顔でくすくすっと笑っていた。
ふと時計の音に気づいて見上げると6時を指しており2時間ほど経っていて「あっ」と小さく声をあげた。
「もうそんな時間か。」
ジェイムズが時計を見て立ち上がるのをみてジョディ、キャメルも少し遅れで立ち上がった。