第10章 終戦
涙「由賀!!大丈夫っ?!なんでっ………!!」
私は、涙を流しながら叫んだ。
すると、由賀が弱々しく言った。
由「……何故かは……わから…ない……けど……涙雨さん………に………殺して……欲し…く…なかっ……た……から……。」
涙「っ…………!」
そんなことの為に。
私なんかの為に。
別に、由賀が傷を負うこと無いじゃん……!!
由「涙雨さん………殺さ……な…いで………」
話すのがつらそうだ。
それでも尚、殺すのを止めろと言ってくる。
なんでそこまで………。
涙「…………………わかった……でも、次、私の視界に入ったら、容赦しない。」
來「………………ちぃっ……」
來賀は悔しそうな顔をする。
本当はここで殺したい。私の仲間を傷つけたんだから。
でも、由賀に免じて今回だけ。