第10章 終戦
あの後、私達は來賀の屋敷を出て元来た道を進んでいた。
と言っても、海の上だけど。
私と由賀は以津真天に連れていってもらっている。
でも、何故か気まずい。
……………あーあ、沈黙って嫌だ…………
涙「ねぇ、由賀。」
由「?なんですか?」
涙「あのさぁ。私が操られてた時、私の事『涙雨』って呼んだでしょ。」
由「あっ………その……す、すみません……。」
涙「なんで謝るの?私はそっちの方が良いんだけど。てか、敬語もやめてくんない?」
由「え?で、でも………」
涙「良いから。じゃないと落とすよ?(笑)」
由「ええっ?!じゃ、じゃあ…………涙雨……」
涙「そうそう♪」
やっぱり、さん付けより呼び捨ての方がしっくりくるね。