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A3! 短編集

第1章 ◎ 飲みすぎ禁物。 【摂津万里】


「ん、監督ちゃん
これ着てろ・・・って、また寝てんのかよ」


『・・・すぴー』


「おーい。なんも着ねぇで寝たら風邪ひくぞ」


素肌を触るわけには行かず、頭をぽんぽんとつつくけど一向に起きる気配はない。


このまま朝まで起きなくて左京さんにこれ見られたら俺が脱がせたと誤解されてバカ怒られるよな。



「・・・」


監督ちゃんの背中を起こし、袖に腕を通す。


「っし、あと左腕」


右腕から自分の手を話そうとした時、事故で女子にしかないあの膨らみに手が当たる。


「っ!」


身体がビクリと跳ね上がり、思わずうしろに後ずさる。


『ばんりくんのえっち』


パチリと目を開けた監督ちゃんの第一声がそれだった。


「ちが・・・これは事故で・・・」



『ふふ・・・やっぱり触ったんだ
なんか触られたな、って思ったんだけど気のせいかとも思ったんだ。一応言ってみただけ』


「っ・・・」


『・・・かおまっか〜!
・・・・・・もっかい触る?』


「は? か、監督ちゃんもう寝た方がいいんじゃね? ほら、はやく服着ろ」


『触っていいよ・・・万里くん』


監督ちゃんは俺の手を引っ張り、膨らみへ近づける。


「・・・」


『・・・っ・・・なんか、くすぐったい』


「・・・も、もういいから!
早く着ろ!」


監督ちゃんの手を振り払おうとしても離してくれない。


『・・・万里くん、ムラムラしてきちゃったの?
ここ、膨らんでる』


「っ!さ、触んな・・・ぁ」


『・・・万里くん、童貞?』


「は・・・はぁ!?
お、お前、何言って・・・」


こ、こいつ・・・本当に監督ちゃんだよな?
人ってアルコールでこんなに変わんのかよ。アルコール怖ぇ。



「べ、別にどうでもいいだろそんなこと」


『そうだね。万里くん、』


監督ちゃんは隣をぽんぽんと叩き、こっちに来てと言っているようだった。



『舐めてあげる』
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