第6章 仲直り!
『っ…』
「……あいつには、」
『っ?』
「…あいつには、言ったのかよ?」
俯いて、少しだけ目を伏せるジュダル。
何故かは分からないけど…
少しだけ顔が赤い。
暑いのかな?
『…紅覇には、まだ言ってないけど…でも、誰かが謝れば、誰かは許してくれるから。』
「…」
『私もねっ?ジュダルと仲直りしたいの』
「…は?」
『私が猫だったとき……ジュダルと居て楽しかったし、友達でいたいなーって思えたから!』
素直な気持ちを伝える。
ジュダルはマギで、私はただの猫…。
ジュダルと私は全然違うけど、仲良くなれる気がする。
仲直りできる気がするの。
『だから…ね?』
「──…」
『またみんなで、仲良くしよっ?仲直りして、一緒に笑おうよっ!』
にっこり笑って、ジュダルの手をキュッと握る。
するとジュダルは、
「…はぁ──…」
長いため息を吐いた。
『…?』
少し不安になりながらも、ジュダルよりはるかに小さい私は
ジュダルの顔を見上げる。