• テキストサイズ

【マギ】僕の猫、撫でてみる?

第4章 僕の…猫がっ…


 
 
「ルナっ、ルナっ!??」

急いで近寄り、血まみれになって倒れた彼女を抱き寄せた。
名前を呼びながら、意識があるかどうかを確かめる。

「ルナっ、返事して…っ!!」
「…っ」

紅玉も、いきなりの出来事に驚いたのか、口に手を当てたまま立ち尽くしている。

ルナ、ルナっ…

知らず知らずのうちに、視界が歪んでいく。


「っ、ルナ、ちゃんっ…」

細い指を震わせながら、紅玉もしゃがんでルナの頬に触れる。



「は?ルナ?」


騒然とする周囲に紛れて、離れたところにいるジュダルの声が微かに聞こえた。
でも今は、それどころじゃない。

「ねぇルナっ、聞こえるっ!?」

揺さぶっても、いっこうに目を開けないルナ。
僕の全身から、血の気が引いていくのがわかった。

目を開かないルナは、時間が止まっているかのように動かないのに…
氷が刺さったところだけは、だんだんとルナの体を凍らせていく。

「ルナっ!!」
「ルナちゃんっ!!!」


紅玉も必死に声をかける。




すると───…









『……──こ……は…?』


「っ!?ルナっ!!」

少しだけ、彼女の目が開いた。

良かった…!


 
/ 147ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp