第11章 ありがとう…。
「……ルナ、」
真っ白な箱に入って
「…僕ねぇ、決めたんだ…」
真っ白な髪を輝かせて
「ねぇ、ルナ」
まぶたをキツく閉じて…
綺麗な青い目を隠しているルナ…。
愛してる…愛してるよ、ルナ…。
一昨日の夜、約束したでしょ…?
これからも、ずっとずっと、ずぅーっと、愛してるって…。
ルナも、そう言ってくれたでしょぉ…?
「首輪…」
ねぇ…
「外そっかぁ」
だから…
でも…
だけど…
「解放して、あげるから…」
愛してる。だから…
「いっぱい、いっぱい…遊んできて」
離したくない。でも…
「気が済むまで、遊んできてねぇ…っ」
一度だけ、解放してあげる。
だけど……ね…?
「…っ…絶対に、帰って…きてっ…」
待ってるから…
「帰って、き…きたらっ…」
ずっとずっと…
「この鈴をねぇっ、鳴らして…ほしいのぉっ…!」
僕の髪と、同じ色の…首輪。
それに付いている、銀色の鈴。
それを鳴らしに……
「帰って、きてねぇっ…!!!」
その、鈴の音が響きわたるまで…
僕はずっと、ずっと…ずっと……
待ってる。