第9章 真夏の個人授業〜教え子の甘い誘惑〜/R18
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その日の夜…ーーー
私は部屋の鏡台の前に座り、湯浴みで濡れた髪を乾かしながら今日のことを思い返していた。
信長様と宴の打ち合わせをした後、
どうしても断りきれずに お茶とおやつを頂いてから部屋に戻ると、佐助くんはもう居なかった。
あの時天井裏に置き去りにしたことで傷つけてしまったかも… と不安がよぎる。
でも、光秀さんに見つかるよりは良かった…
そう思って無理やり自分を納得させた。
「…………」
寝間着の襟元を横に開くと左肩に内出血の痕がある。
鏡台の鏡越しにそれを見つめ、深い溜息をつく。
「はぁ… 佐助くん、次はいつ逢えるかな……」
今日したキスや 佐助くんの逞ましい身体を何度も思い出し、
私は久しぶりに、眠れない夜を過ごした。
ー おしまい・あとがきへ続く ー