第2章 ***
(…もうダメだ……ホントにイく…っ…!)
そう思った瞬間、突然ドアの方からガチャリという音が聞こえた。
無意識にそちらの方へ視線を向ければ…
「…!!」
「………」
ドアを開けて部室へ入って来たのはまさかの人物、西園寺さんで。
当然俺たちの姿を見てひどく驚いている。
「…坂上くん……」
「ぅっ…ぁ…!」
彼女と目が合った瞬間、俺はびゅくびゅくと明莉の口内へ精を吐き出してしまった。
ソレを迷う事なく飲み下す明莉…
(…お、終わった……)
幼馴染である女とこんな事をしているところを見られるなんて…もう俺の恋は終わりだ。
きっと西園寺さんに「不潔なヤツ」だと軽蔑されたに違いない…
「ちょっと西園寺…今イイところなんだから邪魔しないでよね」
「おまっ…何言って…!ち、違うんだ西園寺さん!俺とコイツはそういうんじゃなくて…!」
「………」
相変わらず無言で俺たち2人を見下ろしている西園寺さん。
純情だろう彼女の事…顔を赤くしてすぐに部室を出ていってしまうかと思ったが、予想外にもこちらへ近付いてくる。
そして…
「峰岸さんこそ、私が狙ってた獲物勝手に横取りしないでくれる?」
確かにそう言った。
(………え?)
今のは幻聴だろうか…?
獲物?横取り?一体何の事だ…?
「坂上くんも坂上くんよねぇ…。いつも私の事熱っぽい目で見てたから期待してたのに…。峰岸さんなんかのフェラでイっちゃうなんてダメなおちん○ん」
「ぅぁっ…」
そう蔑んだ目で俺を見下ろしながら、西園寺さんが上履きで俺のモノを足蹴にしてくる。
だ、誰だよこの人…!
西園寺さんの面を被った違う誰かか!?
だって俺の知っている彼女は清楚で可憐で…
「ホント男ってバカばっかり。こんな女の本性も見抜けないなんて」
「…え……?」
「西園寺はねぇ、裏で童貞狩りばっかしてるビッチなのよ」
「あら…ビッチは酷いんじゃない?私はただ童貞クンの初々しい顔とおちん○ん見るのが楽しくて仕方ないだけなんだから」
「…一緒でしょ」
「………」
2人の会話を聞いても尚、信じられなかった。
ずっと憧れていた西園寺さんが、裏ではそんな事をしていたなんて…
.