第2章 天邪鬼とツンデレの違い〜家康・幸村〜
〜幸村side〜
あかりのやつ、おせーなー。
まぁ、俺が楽しみすぎて約束より半刻前に来たから余計時間が長く感じるんだろうけどよ…。
女を待つのも男の愉しみって信玄様も言ってたし、気長に待ってるか。
すると、何だか周りががやがやと騒がしくなってきた。
(…やべぇ。俺の正体に誰か気づいたか…?)
少し不安になり、警戒しながらあかりの姿を探すと、あかりらしき背の女が小走りで俺のところに向かってきた。
幸村「おっまえ、おせー…っ!?」
あかり「はっ…はぁ……ゆ、、幸村、ま、間に合った…?」
幸村は、’’おせーよ’’と言いたかったが、
あかりの姿を見て絶句した。
(っ!!/////何でこいつこんな可愛くなってるんだよ!?だからか!妙に男どもが騒いでたのは!!…てか、走ってちょっと顔が赤くなってか、いつものほわっとした和む感じと変わって今は色気出てるし…!)
幸村はこれでもかというくらい顔を赤くしてしばらくあかりの前で固まった。