第2章 天邪鬼とツンデレの違い〜家康・幸村〜
〜あかりside〜
一方あかりはというと、幸村が何も反応を返さなくなってるのを心配していた。
(幸村、赤いし大丈夫かな…?今日は昨日より暑いし待たせすぎたかも!もしかして熱中症!?
…はっ!もしかして気合入れすぎた…!?自分だけ浮かれすぎて、引かれてる!?)
あかりがぐるぐる悩んでいる時、やっと幸村がはっ、と戻ってきた。
幸村「…お前さ、なんでそんな格好なんだ?」
(うわぁぁぁ!後者の方だったぁ!!!)
あかりは焦りながら幸村に弁解した。
あかり「ご!ごめん!!つぃ、幸村との、その、今日が楽しみだったから!!気合入れすぎたよね!あははははは…」
あかりは笑って誤魔化したものの、やってしまった感が半端なかった。
(はぁ…空回りしちゃったなぁ)
あかりがそう思っていた時、いきなり幸村に抱きしめられた。
幸村「……っ!お前ってやつはっ!…ほんと…可愛ぃ…。」
最後の幸村の言葉はだんだん小さくなっていたが、あかりにははっきり聞こえた。
あかり「…っえ?」