第2章 天邪鬼とツンデレの違い〜家康・幸村〜
あかり「やっぱり城下はいつも賑やかだねー!」
あかりと家康は城下をぶらぶらと散歩していた。お互い、気になったものは一緒に見て回る…そんな感じで楽しい時間を過ごした。
あかり「あっ!これかわぃ〜♡」
ある露店に あかりは目が止まり見てみると、髪飾り、首飾り、帯飾りなど女子が好きそうな小物が色々と売り出されてあった。
その中であかりが手に取ったのは、淡い碧色した四葉のクローバーをモチーフにした簪だった。
家康「…へぇ。似合うんじゃない?」
珍しく家康が天邪鬼無しで褒めてくれたので あかりは簪が一目惚れって言うのもあり、買おうとした。
家康「俺に払わせて。」
あかり「えっ?」
家康「ほら、貸して。」
あかり「い、いいよ!私が欲しいものだし!ちゃんとお金も持ってきたから!」
家康「………俺が、その簪刺しているあかりの姿がみたいから。」
あかり「?それってどういう…」
意味?と尋ねたかったが家康の細くて綺麗な人差し指が あかりの唇にあてられた。
家康「…教えて欲しい?でも、まだ内緒。」
ふっと笑ってみせた家康に あかりは顔が赤くなり、心臓らへんがバクバクいっているのが分かった。
あかりが赤く、固まっているあいだに家康が買おうと、その露店の商人の顔を見た時、次は家康は固まった。