第4章 西方組織抗争
拠点から徒歩10分程の五十階の高層マンション。
此処が姐さんから頂いたマンションだ。
オートロックの解除番号を押し中に入る。
エレベーターに乗り込み目的の四十五階に向かう。
エレベーターを降り部屋に入る。
「…流石姐さんの別宅」
玄関に入っただけで声が漏れた。
靴を脱ぎ、廊下を進む。
廊下には厠、風呂等の水周り、八畳ほどの洋室への扉があった。
一番奥は居間への扉。
開けてみると、目の前には街を一望できる大きな窓があった。
「…凄い」
窓に触れてみると直ぐに判った。
此れは防弾硝子だ。それもかなり丈夫な物だ。
確かに宿の窓だとこうはいかない。
居間をぐるりと見回すと
台所には先程揃えてくれたのだろう。
冷蔵庫、電子レンジがあり
居間の壁には大きなテレビがついていて
其の前には大きなソファがあった。
居間の左右にはまた扉があり
両方とも同じくらいの大きさで
大きなベッドが其々準備されていた。
たぶん、この二部屋が私達はの部屋なのだろう。
私はその一つの部屋に入り
自分で持ってきた着替え等を
クローゼットにしまった。
台所に行き冷蔵庫を覗いた。
水の入ったペットボトルが数本入っていたが
それ以外は食べ物もなかった。
「よし!まずは買い出しね」
風呂場も覗き備品が無いことを確認し買い出しにでた。
二時間程買い物をし帰宅した。
時間は二十時を回っていた。