第4章 西方組織抗争
空港で待ち合わせをし、そのまま飛行機で飛び立った。
現地の空港には
迎えの車が来ていたので
その儘拠点へと移動した。
「なァ葉月」
「なんでしょうか?」
中也は窓の外を見ながら声をかけ、
私はノートパソコンを弄りながら答えた。
「知らねェ町に来ると
やっぱヨコハマが一番だって思わねェか?」
私も車窓から覗いた。
外には知らない町並みが広がっていた。
「そうですね。
心なしか、寂しく感じます」
「だろ?」
中也は笑いながら外を眺め続けていた。
その顔は、とてもマフィアの幹部とは思えない
年相応の青年の笑顔だった。