第4章 西方組織抗争
「おィ葉月、西方にある組織
纏めといてくれ。
小さかろうが怪し所は全てだ」
「了解」
中也は自分の執務室に戻るなり指示を出した。
「中也、部下は如何するの?
連れて行くの?」
中也は暫く考え、逆に聞いてきた。
「葉月の作戦に必要なら連れてくが
必要になりそうか?」
その質問は、抗争になるかと尋ねているのと同意義だ。
「うーん…」と暫く悩む。
「ならない…とは言い切れないなぁ。
だから私達が行くンだと思うし」
中也は黙って聞いていた。
「もしなったとしても
現地の構成員で対応するよ。
先ずは調査なんだし、大所帯で行っても大変だから
極力人数は抑えた方がいいと思う」
私の返答に対し、顎に手を当てて考えていた中也は
ふと顔を上げた。
「最悪、俺がいれば
葉月の作戦は回ンだろ」
「凄い自信ですこと。
まぁ、命令と有らば作りますとも」
ニヤリと笑った中也は
「明日、出発すンぞ」と告げて
情報等の整理を始めた。