第3章 【SS】中原中也の幹部昇進祝賀会
「よし!まずはこの店だ」
其処は有名なワインのお店だった。
「え、こんな所襲撃するの?」
「何言ってんだ手前は。物騒だな」
(いや、貴方には言われたくないです)
中也は呆れ顔で店に入っていった。
「ーーー以上がご注文の品です」
中也は店員から箱に入ったワインを受け取って
すぐに店を出た。
「待って中也さん!
姐さんからの任務ってなに?」
私の問いに中也は
「姐さんが頼んでいた物を
受け取ってくることだよ」
と返した。
確かに作戦には
中也を適当な任務で外に出すとあったが
これは余りにも適当過ぎる任務ではないだろうか。
しかも、私も道連れだ。
私は渋々中也について行った。
「中也さん!
あと何軒ですか!?」
両手一杯の紙袋を下げて歩いていた私は
異能力で上手く荷物を運ぶ中也に尋ねた。
彼此十軒以上回ったのだ。
重たいものは中也が持ってくれてるとはいえ
私も何か運ばない訳にはいかない。
比較的運びやすい紙袋系を運んでいた。
「あの一軒で最後だ。
荷物、やっぱ俺持つぜ」
中也はああ言ってくれたが
私は途中から気づいてしまっていた。
この荷物が
今日の中也へのプレゼントだと言うことを!
(あぁ、姐さん。何でこれを中也に)
「私は大丈夫です!
ほら!最後の店着きましたよ!」
「そうか?」と中也は最後の店に入り
荷物を受け取った。
「よし!終わりだ!
後は姐さんに届けるだけだな!」
中也は嬉しそうにポートマフィアの本部に歩いて向かい
私はその後に付いて歩いて行った。