• テキストサイズ

暗闇の蕾【文豪ストレイドッグス】

第2章 黒の時代


自宅への帰り道、頭の中ではぐるぐると今回の件が渦巻いていた。

首領は最初から織田作さんをミミックとあてるつもりだった。
その結果、共倒れになろうとも…。
だが、織田作さんは有名な殺さないマフィアだ。
首領もわかっていたはず。
織田作さんは本気で殺しには行かないことを。
じゃあ次の手は?
戦闘だと中也や葉琉がいる。
だが、今回の敵は未来予測の能力者だ。
例え戦闘を得意とする二人でも中らなければ意味がない。

あーやだ。
考えが随分とマフィアらしくなってきた。
そりゃそうだ。
あの首領の右腕、太宰さんからイヤと言うほど学んだ。
時にはとても非情な作戦も立てた。
それが論理的最適解だったからだ。

ならば今回の作戦の最適解はーーー?

頭に浮かぶのは最悪な台本
流石の首領もそこまではしない…だろう。
……そう思いたい。

「ーーーーいッ!おい!葉月!」

肩をぐいっと引っ張られハッと我に帰った。

「……中…也…!」

私はそこにいた意外な人物に目を丸くした。
/ 280ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp