第2章 黒の時代
その後、葉琉も荷物を纏め始めた。
「葉月!中也よろしくね!ちっこいし戦闘莫迦だけど
ちゃんと任務はこなすから!」
「二言余計だぞ。」
中也さんは葉琉を睨みながら書類を続けた。
そうこうしているうちに、葉琉の荷物も纏まった。
「じゃあ中也!私行くよー」
「おう。頑張れよー」
中也さんは葉琉にヒラヒラと手を振った。
「なんたって幹部の太宰様の補佐だからねぇ。
こりゃあ私のほうが昇進早いかな?」
なんてニヤニヤしながら中也さんをみる葉琉。
「わかってねェな。今までは葉月だから彼奴と組めたんだ。あの青鯖はサボリ魔だぞ。
しかも、何処かで自殺しようとするわ、目を離した隙に逃走するわ…
まぁ。精々頑張れよ」
今度は中也さんがニヤニヤと葉琉を見返した。
葉琉は悔しーーーっ!と言わんばかりの表情で
あっかんべーして出て行った。