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暗闇の蕾【文豪ストレイドッグス】

第12章 DEAD APPLE


ガラガラ…

羅生門の埋まる瓦礫が微かに揺れる。這い出ようと踠いているようだ。中也と芥川はその瓦礫の山に視線を向ける。

「手ェ貸してやろうか?」

ニヤリと笑う中也を横目に「否」と答える。

「僕の異能力故…」

「そうかよ」

くるりと身を翻し、中也は元来た道を戻って行く。「精々死なねェ様に頑張れよ」とひらひらと手を振っていた。

その背中が消えると瓦礫の山を一瞥し、芥川は走り出した。
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